愛知県の豊明市で、スマートフォンの使用を2時間以内とする条例案が市議会に上程されることになっていて、全国から注目を浴びています。
条例であることと、制定されたとしても、強制力はなく、罰則もないため、強度の制約にはなりません。
それでも、お役所から、スマホの使用時間の目安を条例で示されることになるのですから、反発する人も出てきます。
世界的に見れば、SNSを法的に規制している国もあるため、子供などへの影響を考えれば、何らかの規制があってもよいのかもしれません。
ただ、SNSではなく、スマートフォンの使用ということになると、テレビを見る時間の目安を示した条例を作るというのと変わらない気もします。
余計なお世話という気もしますが、それだけ、スマートフォンは、老若男女を問わず、心身の健康に影響が大きいということだと思います。
だとすれば、もう少し客観的な、データに基づいて、望ましい使用時間や使用方法などを示して、条例があろうがなかろうが、健康的な使用を目指したい人へ、使用方法を示すという方向で啓蒙していった方が良い気もします。
いずれにしても、強制力を伴わない形で、話題や議論を促すことにはつながっていると思うので、提言としては評価してよいのかもしれません。
強制力を伴わない指標を示すだけでも、言論統制に結び付けるのは、飛躍のし過ぎだと思いますし、かといって、予定調和的な放任主義も、心身の健康を害したり、堕落へとつながっていきそうな気もします。
スマホ、セカンドの空気を醸成することは、スマホでアンケートを取るという風潮を壊し、言いにくいことも面と向かって議論するという機会を作ることにつながっていくのかもしれません。