更に、昨日のアフリカと日本の友好関係の構築や経済投資についての記事の続きを書きたいと思います。
多くの人が感じることは、国際的な経済戦略に基づいてアフリカへの投資をするにしても、今、その額を投資しなければならない状態なのかということだと思います。
これについては、お金の使い道として、一定の額を支出する必要があるのだと思います。
投資が欲しいアフリカ側が投資してほしいだけでなく、日本側が何かに使いたいという要請もあることです。
税収すなわち財源に余裕があるわけではないけれども、一定額を支出しなければ困る事情があるのではないかと思います。
支出するなら、医療費を含め国内に必要としているところがあるではないかと思われるかもしれませんが、このように国内の恒久的に財源が必要なものに支出してしまうと、ずっと支出し続けなければ不満が出てきます。
○○政権は支出したけれども、△△政権は支出しない、あるいは同じ政権でも〇年度は予算があったけれども、△年度は予算がないと言われるわけです。
実際に、このような差が政権や年度ごとに出てくることはありますが、そうならない支出先に投資したいということなのだと思います。
こう考えてくると、なぜこのようなお金が存在してくるかといえば、なんでも財務省のせいにするわけではないのですが、税金に余裕が出ては困る層がいるのだと思います。
先ほど書いたように、財源に余裕があるわけではないけれども、税収で余裕が出ては困る、常にカツカツなので減税はせずに、限られた財源を配分する権限を維持したいという存在です。
この辺りは、年末に必要かどうかわからない工事が増えるということと構造的に似ているのかもしれません。
結局、国内の恒久的に財源が必要になる支出先ではなく、財政上だぶついては困る額を支出し、リターンが期待できる投資先という、様々なバランスの中で、アフリカへの投資ということが決まってきたのではないかと思います。
資源や原料についての輸入先としてはもちろん、継続的に商品を輸出できるだけでなく、都市の整備状況などを考えれば、建設、鉄道といった様々なインフラ設備の輸出も期待できる市場としてアフリカが選ばれることは、特に不思議なことではないのではないかと思います。