最近、教員免許を持っていないのに学校の先生をしようとしたり、医師免許を持っていないのに医療行為を行おうとする人が出てきています。
WEB上で、様々な情報が流れているので、直ぐには専門家でないということがわかりにくいのかもしれません。
周りには、正式な職業の人もいるはずですから、込み入った話をすればわかるはずですが、疑うと失礼ということもあってか、試すような会話はしないのかもしれません。
伊東市の元市長も、それまで活動してきた政策を実行に移すという目的があるにせよ、経歴詐称したまま、市長の座に居座るということに悪影響しか感じません。
その点、同じ経歴詐称でも、サイトに経歴を記載したぐらいで、バレた後に素直に謝り、身を引いたショーンKさんは、純粋な日本人なのに英語力も高いし、MCも上手だったので、むしろ相当ましなように思えます。
学歴等をいつわり、就きにくい職業に就くということは許されることではありませんが、医師や教員など、専門外の人間が行えば、相当な弊害が生じてしまう業務もあります。
特に医者の場合は、誤った診断で治療が遅れてしまったり、治療を行うということ自体が、患者に対する加害行為になってしまいます。
だから尚更やってみたいという人が出てきてしまうのかもしれませんが、医師免許を取得すれば、正式に医者になれるわけですから、医師免許が取得できないのであれば、医療行為を行ってはいけません。
学校の先生だと、後からきちんとした内容を教えれば済みそうな気もしますが、教員免許を持っていない人の授業を受けても単位認定はできないのです。
きちんとした履修をしていないために、生徒が、進級できなくなったり、卒業できなくなったり、場合によっては受験できなくなるということも考えられます。
これらも人の人生を大きく変えてしまうことになりかねません。
影響の大きさが、きちんと想像できないというのも素人の悪いところかもしれません。

