将棋には棋士と呼ばれるプロがいます。

基本的には奨励会に入会し、三段リーグまで勝ち進めば29歳までという例外はあるものの、26歳までに四段に昇進できなければ退会という厳しい世界です。

現在プロの世界で活躍している棋士は、この厳しい競争で勝ち残った人がほとんどです。

奨励会以外での棋士のなり方として、プロ編入試験があります。

四段のプロ棋士と5戦し、3勝2敗以上で勝ち越しなら、晴れてプロ棋士になれます。

棋士の世界に男女の区別はありませんが、これまで女性で棋士になった人はいません。

女流棋士という人がいますが、女性のプロ制度であり、男女の区別のない棋士とは別の存在です。

女性として初めて、棋士になるべく、編入試験に挑戦する人がいます。

福間香奈女流六冠です。

以前にも挑戦していますが、一度失敗しています。

去年の12月に男の子を出産し、精神的に強くなったそうです。

子供が日々成長する姿を見て、自分も止まったままではなく、成長していくべきだと考え、棋士への編入試験に再挑戦するそうです。

かっこいいとしか言いようがありません。

対戦する棋士には悪いですが、応援するしかありません。