先日、書いた「初の女性棋士誕生なるか」という記事の中に登場する福間香奈女流六冠が、自身の妊娠時に、タイトル戦で不戦敗となった、現在の番勝負対局規定の改正を求める要望書を、日本将棋連盟に提出しました。

タイトルか出産かの選択を迫られ、現在の規定では第2子の出産はあきらめざるを得ないと絶望的な気持ちになったという心境も語っています。

どんどん、意見を述べたらいいと思います。

福間さんの意見だけを聞けばよいというものでもないのですが、女流棋士として、初の棋士編入を目指せるまでに強くなった福間六冠が述べることにも意味があると思います。

日本将棋連盟も前向きに検討してくれるようです。

女性のライフスパンを考えると、将棋指しとして、より考えを巡らせることができる時期と出産可能な時期は、ある程度重なってきてしまうと思いますので、尚更対局ルールの改正が必要になってくると思います。

少子化の現在、このようなところまで、出産しにくい体制になってしまっているのだということを、今更ながら知ることになります。

ただ、日本将棋連盟も、おそらく、出産に理解がないというより、将棋連盟の規定は、女性棋士がいないだけに、男性中心で作られてきたのだと思います。

男性は出産しませんので、出産が大きな障害になるという認識自体があまりなかったのではないでしょうか。

この辺も、子供を産むということが、個人的な問題ととらえられ、社会全体で取り組む問題という意識が足りなかった部分なのだと思います。

結局、少子化になったこともあり、遅まきながら、このような所から変えていかなければならないのだと思います。