電気料金が上がっているうえ、脱炭素化の流れもあり、化石燃料に頼らない発電方法や代替エネルギーへの関心が高まっています。

水素も注目されているエネルギー源の1つです。

政府は水素基本戦略を改定し、2040年までに、供給量を現在の6倍となる年1200万トンにすると発表しました。

官民一体となって15兆円を投資する見込みです。

あまり良くない例かもしれませんが、水素は水爆ができることや、福島県の原発事故での爆発などから、とても大きなエネルギーを生み出すことができる物質であることがおわかりいただけると思います。

エネルギー源としては有望なわけです。

あとは安全に取り扱える仕組みを構築することが重要です。

もちろん供給設備を整えていくことも重要です。

エネルギーとして使用しても、二酸化炭素を排出せず、水ができるだけなので脱炭素の流れにも乗っているのです。

インフラ設備の構築が上手く行けば、輸出できる技術として国内産業としても期待できます。

エネルギーの問題は経済だけの問題ではありません。

昨日記事で書いた防衛問題とも関連します。

現にヨーロッパではロシアとの関係悪化により、エネルギー源の確保が重大事項になっています。

ミサイルや戦闘機を配備することだけが防衛力の増強ではないのです。

また、エネルギーが確保できなければ、防衛力さえ維持できないということもできます。

更に可能性があまり高くない有事の問題だけでなく、平常時の環境にも配慮できるのであれば、お金をかける価値はあると思うのです。