マイナンバーカードへの風当たりが強くなってきています。

住民票の誤交付や健康保険証使用時の不具合などトラブルが続いています。

このようなことをきっかけに返納する人が出始めています。

岸田総理も、来年予定していた健康保険証のマイナンバーカードへの1本化に留保を付け始めました。

早急な変更は反発を強めるだけであることや、システムへの不安が残っているからだと思います。

河野大臣は返納者の数が、それほど多くないことを指摘し、個人情報の悪用への懸念について、クレジットカードでも個人情報が取得されていることを引き合いに出しています。

政府側の人間が、クレジットカード情報の悪用の危険を指摘するのはどうかとは思いますが、実際悪用される恐れがあるとすれば、確かに可能性は、そちらの方が高いのではないかと思います。

返納者が懸念する弊害は、無いとはいいませんが、あるとすれば、すでに他のことで起こりうる可能性があることばかりのように思います。

マイナンバーカード自体の不具合に対する不安というより、マイナンバー制度で銀行の口座情報が紐付けられたりすることへの反発や、既存の健康保険証ではなく、新しくマイナンバーカードになることへの不安や、そのシステムのわかりにくさへの反発が出てきているだけのように思えます。

私はどちらかというと、マイナンバーカードが健康保険として上手く機能していないことより、ソフト面だけでなく、ハード面も含めて日本で上手くシステムを作れなくなってきていることの方が問題が大きい気がします。