政府は原子力発電を積極的に活用することを表明していますが、原子力発電については様々なトラブルが報告されています。

また、新たなトラブルが報告されました。

原子力発電所の核燃料を加工する原子燃料工業という会社(本社神奈川県)の熊取事業所(大阪府)で約26年間、点検されていなかった排気ダクトの内部に約170キログラムのウラン粉末が溜まっていたことがわかりました。

同事業所には、放射性物質が漏れないように気圧で流れをコントロールする排気設備が設置してありますが、この排気設備からウラン粉末が吸い込まれ排気ダクト内に溜まったようです。

原子力規制委員会によれば、外部へ漏れ出したり、従業員が被爆したといった被害は報告されていません。

しかし、溜まっていた以上、地震などで隙間ができれば外部へ漏れ出していた可能性もあるので大変危険です。

このような状態が知られていれば、核燃料を入手しようという輩が出てきても不思議ではありません。

使う前も危険が伴い、使用後も処理が必要で、更に保管という難題も抱えています。

原子炉の運用自体にもトラブルがつきもので、このような発電方法に、コスト面も含めて本当に優位性があるのでしょうか。

自然エネルギーだけでは足りないと言っていますが、やらないだけで、実際は電力を賄えるだけの技術はあるような気がします。

確かに、すぐに整うわけではありませんが、原子力発電の維持のために、手を付けないだけのように思えてなりません。