熊の被害が相次いでいます。

餌が少なく、縄張りからはじき出された熊が、人里にも出没しているのです。

お腹をすかせているため、唸り声を上げていることもあります。

熊も人間が怖いはずなので、音で自分の存在を知らせるのが有効な手段です。

長野県から、犬を活用して熊を追い払うというNPO法人の活動が報告されています。

元々、犬は鼻が良いですし、猟犬など、他の動物と勇敢に戦うものもいるので、熊対策にもなるのです。

長野の例は、戦わせるのではなく、事前に察知し、山へ追い返すという試みです。

熊を一度捕獲し、その際、発振器を付けておくのだそうです。

住宅地や別荘地に近づくと、発振器が知らせてくれます。

その場所に出向いて追い払うのです。

犬のすごいところは、発振器が付いていない熊でも匂いで経路を特定し、熊の通り道を事前に知ることもできるところです。

特別訓練された犬でなくても、散歩中の犬が、茂みを警戒し、そこから熊が出てくる動画をYoutubeで見たことがあります。

危険な動物なのだとわかるのかもしれません。

山に入るならSPではなく、SDとして連れていきたいものです。

海外でも犬を同様の目的で使うことがあり、ベアドックというのだそうです。

文字で見ると「ペア」と間違えそうですが、一匹でも活動するため、必ずしもペアではありません。

最近良く耳にする空気清浄機の、エアドックでもありません。

熊対策に使われるベアドックです。

以後お見知りおきを。