高齢化社会を迎えているだけでなく、少子化も問題になっているため、お墓の問題が話題になることが増えています。
実は、埋葬法など行政による規制がある分野であることから、お墓周りの問題も行政書士がかかわる業務の1つになります。
最近、少子化もありお墓の承継が困難になることがあるため、墓じまいや改葬といった問題が取り上げられます。
埋葬方法も、個別のお墓から樹木葬など、一定の広さの埋葬場所を確保することでスペースの問題を克服しようという試みもあります。
最近感じるのは、お墓は宗教的、伝統的な問題というだけでなく、多分に現世的な営業的要素も強いのだということです。
室内でのマンション形式で管理するところもあれば、樹木葬など次から次へと新しい埋葬方法が出てくるということは、必ずしも伝統的、宗教的な意味だけで決まっているわけではないということを意味しています。
多分に現世の営業的な色彩も強いのだと認識しても、それほど大きく違わないのではないかと思います。
それでも、勝手にお骨を撒いたりすれば埋葬法に違反してしまいます。
海洋散骨などを選択する人も増えていますが、今のところ法的規制は、それほど強くありません。
海洋散骨については、海への風評被害などを防ぐため、条例などで一部散骨が禁止されている区域があることがありますが、基本的には禁止されていません。
人骨だとわからないぐらいの大きさに砕いて、散骨することは必要になります。
新しいところでは、宇宙へ散骨する宇宙葬なども出てきています。
宗教観などにより様々と言える問題ですが、カルシウムと同じ成分である骨を、生きていた人間の数だけ保管し続けるというのも不自然といえば不自然です。
いずれ生態系の循環の中に入るというのが、自然なのかもしれません。