政府がドラッグ・ロスに取り組み始めます。
ドラッグ・ロスとは、またあの薬使いたいなということではありません。
お気に入りのドラッグストアが無くなってさみしいということでもありません。
ドラッグ・ロスとは、海外では使用されているけれども、日本国内では承認されていない薬について、国内で使用できないことをいいます。
希少疾病に関する薬が多いですが、2026年までに臨床試験に着手するという目標を政府が公表しました。
問題となっている薬は、すでに存在している薬とはいえ、承認に向けて新たに臨床試験を行うのであれば、製薬メーカーの負担になります。
現在、すでに承認済みのジェネリック薬などの市場での不足も深刻な状況です。
ドラッグ・ロスは薬不足の意味にも取れますが、そういう意味で使用してはいません。
ドラッグロス対策と同時並行で、薬不足の解消にも取り組んでいかなければなりません。
現在の薬不足の原因については、新型コロナウィルスの流行もその原因の1つです。
といっても、新型コロナウィルスのワクチンは海外で製造されたもので、国内で国内メーカーが製造したものが、主に使われてきたわけではありません。
それでも、薬の不足の原因となっているというのは、新型コロナウィルスの感染症法上の分類が2類の時は、衛生管理に皆が気を使っていたため、インフルエンザや他の感染症の流行も同時に防がれていたからです。
新型コロナウィルスの分類が5類に引き下げられ、マスクをせずに外を出歩く人が増えたことで、新型コロナウィルスはもちろん他の感染症に感染する人が増え、咳やたんを切る薬などを使用する人も増えたのです。
まず、我々にできることは、マスクの着用、うがい、手洗いを実行し、かからなくてよい感染に感染せずに、飲む薬を減らし、薬不足の解消に協力することです。