アメリカ(U.S.A)のオースティン国防長官は、ウクライナへの攻撃を続けているロシア(ロシア連邦)の国内に、北朝鮮(朝鮮民主主義人共和国)の兵士がいることが確認できたと発表しました。
これまでも、北朝鮮の兵士がロシア国内を移動する際に使用された無線をウクライナが傍受し、ロシア国内に北朝鮮の兵士が派遣されていることが指摘されていました。
また、金正恩氏の近くで映像に写っていた北朝鮮のミサイル技術者が、ウクライナとの戦線の前線で写っていた画像を韓国(大韓民国)が、AIで分析し、80%以上の類似度で同一人物と特定しています。
ウクライナ側は、北朝鮮の兵士を保護するとして、投降を呼びかけています。
これまでは、北朝鮮がロシアに武器を供与し、それがウクライナへの攻撃に使われていることが確認されていましたが、今回の北朝鮮兵士の存在が分かったことで、人的な協力も行われていることが明らかになりました。
このまま、ウクライナへの攻撃に参加していることが分かれば、ウクライナも北朝鮮への報復を行う可能性が出てきます。
ハマスの攻撃に端を発し、イラン(イラン・イスラム共和国)とイスラエル(イスラエル国)の間でも、お互いに攻撃しあう状態が続いていますので、ここでも北朝鮮製の武器が使われる可能性があります。
国連(国際連合)の安保理(安全保障理事会)の決議に基づき、北朝鮮に対して、経済制裁が行われていますが、武器や兵士の派遣により、北朝鮮に、その対価が流れている可能性があります。