愛知県東浦町のマンションの管理人が、11月10日の午前9時35分頃、3階の住人の新聞がたまっているとして、119番通報しました。
知多中部広域事務組合消防本部半田消防署北部主張所と半田消防署から救急車や消防車4台が出動し、通報から約20分後に現場で浴槽に横たわっている男性を発見しました。
心肺停止状態だったので、搬送の必要性は無しとして、警察に引き継ぎを行い、10時45分頃、現場から引き揚げました。
ところが、11時15分頃その男性の口元や指先が動いていることに警察官が気付き、再度救急車を要請しました。
心肺機能が蘇生し、病院に搬送されましたが、同日の夕方、その男性は亡くなりました。
搬送が遅れたことと、男性の死亡との間の因果関係は分かっていません。
消防が明らかにしたことによれば、現場の状況から聴診器などを使用しての慎重な死亡確認が行われておらず、これから原因を検証するとのことです。
日本を含めて、こういうことがたまにあります。
海外でも、火葬場まで行った人が、棺の中で動いたことが確認され、病院に緊急搬送され、一命をとりとめたケースもあります。
医師による死亡確認の重要性が再認識されます。
心肺停止している時間が長すぎると、心肺蘇生しても脳死状態になってしまうこともありますが、短い時間なら、完全に生き返っても不思議はありません。
実際に死亡しているケースもあると思いますので、なかなかじっくり判断したくなるようなものではないと思いますが、人の命にかかわることなので、慎重に判断してほしいところです。