業績の悪化が伝えられていた日産(日産自動車株式会社)が、ホンダ(本田技研工業株式会社)と経営統合の協議に入っていることがわかりました。
日産自動車は、前回の経営危機の際、カルロス・ゴーン氏を社長に迎え、経営再建を図り、V字回復したといわれていました。
これについても、会計の専門家の中には、V字回復したわけではないという人もいました。
カルロス・ゴーン氏の手腕が疑問というより、日産を始め、芙蓉グループも含めれば、それなりの人材はいるはずで、それでも外国人に経営を託さなければない状態だったことが、そもそも再建が困難な状態だったといえるのだと思います。
それでも、カルロス・ゴーン氏の起用は功を奏したようで、経営は一旦回復したといってもよいと思います。
今回の業績悪化については、カルロス・ゴーン氏の失脚による経営体制やイメージへのダメージもあるとは思いますが、ガソリン車の将来性や、カーシェアの広がり、業界の不正の問題も重なり、失速してしまった感があります。
実際には、世界市場での売り上げが大きいはずなので、国内というより海外での要因の方が大きいのかもしれません。
電気自動車の開発にも力を入れていたので、これからシェアが伸びても不思議ではありませんが、ホンダとの経営統合で、世界トップクラスに名を連ねるというのも、悪い戦略ではないと思います。
トランプ氏が次期大統領に決まり、イーロン・マスク氏の影響力が強まっていますが、テスラに負けない企業になってほしいものです。
再編により国際競争力を高めていかなければ、勝つか負けるかになってしまうのは自動車業界だけではないのだと思います。