高校の無償化について議論が広がっています。

高校の無償化については実現できそうです。

既存の教育制度を前提に、親の所得格差などの理由により、就学を断念する生徒がいることを考えると、歓迎すべきことのようにも思えます。

高校どころか、大学の無償化を唱える人もいます。

反対に、愚策であると主張する人もいます。

主張の根拠としては、高校の進学率が高く、高校に通ったところでつぶしが利く能力が身につくわけでもないのに税金を使うべきではないという主張です。

このような主張をする人は、既存の教育制度に懐疑的で、高校で行われる授業などは、今はYouTubeなどの動画でも身につくではないかと考えているようです。

実際、動画だけではなく、大学受験を参考書ルートで乗り切ろうとする塾なども出てきています。

学力を身につけるだけなら、既存の学校制度にこだわる必要もなくなってきているとは思います。

ただ、全員が高等学校卒業認定試験(高認試験)を取らなければならない制度にすると、結局、高認取得のための学校に通うだけになるような気もします。

結局、無償化の問題は、現在高校に通う生徒の授業料の問題だけではなく、既存の教育制度をどう考えるかという問題に行き着きそうです。

格差をなくすためという高校の無償化についも、浮いたお金で、どこまで塾に通わせられるかという結果になってしまうという意見も出てきています。

教育制度を考えられる教育が必要だったのかもしれません。