最近フッ素化合物についての記事を書きました。

今日、たまたま熊本県の坪井川で有機フッ素化合物の濃度が上昇していることがわかりました。

熊本県では菊陽町でTSMC(台湾積体電路製造)の工場が建設され盛り上がっています。

坪井川は、菊陽町から少し離れたところにあり、検出された物質は、TSMCの子会社JASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社)の工場で使用されている物質と一致しているため、工場の稼働と関連があるのではないかとみられています。

坪井川は、県北とはいえ中心地である熊本市の熊本城周辺を流れる川なので、ちょっと心配です。

今回検出されたのは、PFBS(ペルフルオロブタンスルホン酸)とPFBA(ペルフルオロブタン酸)で、PFASの一種です。

半導体製造工場では、製品の製造において、フォトレジスト、エッチング剤、反射防止膜コーティング、フォトマスクなどの処理過程で、PFASの一種が使用されています。

製造に、きれいな水も必要となるため菊陽町が選ばれたとも言えます。

TSMCの工場稼働に伴い設置された「環境モニタリング委員会」の調査により分かったものです。

熊本県にはTSMC側から事前にPFAS使用の連絡はあったようですが、水質汚濁防止法などの規制外であるため、検査方法など監視については、「環境モニタリング委員会」の調査頼みの状態だったようです。

日常そのまま使われる製品ではなく、半導体製造の際に使用されたものが排出されることについては、特別法による規制が間に合っていないという状態なのだと思います。

TSMCの招致により、不動産価格の上昇など、地元経済に対するメリットは大きいだけに、危険性があるとはいえ、現行法の規制外の物質について、どう対応してよいかわからないというのが現状ではないかと思います。

例え、川の水をそのまま飲まないとしても、現行法での規制対象外であることを理由に放置というのが一番まずい対応です。

川の水は海につながっています。

海で薄まれば大丈夫という発想は、マイクロプラスチックの問題と同様の問題を引き起こします。

危険性のある物質であることは確かですから、規制法がないとしても、熊本県側から半導体企業側に何らかの申し入れをして、早急に条例なり、特別法なりで規制していく他ないのではないかと思います。

新たな公害問題が生じないうちに早急な対応が必要です。