インド(インド共和国)とパキスタン(パキスタン・イスラム共和国)の間の緊張状態が高まっています。

インド北部のカシミール地方で民間人の観光客26人が銃撃され死亡するという事件がありました。

犯人は、よくわかっていませんが、インドは、パキスタン側の人間による犯行であるとして、パキスタンが実効支配する地域にあるイスラム過激派組織の拠点を攻撃したのです。

インドが、パキスタン側の人間の犯行であると主張する根拠は、犯人が銃撃する前に、被害者にコーランを読ませたことを理由の1つに挙げています。

真偽の程は不明です。

インドは、ほとんどがヒンズー教徒です。

これに対し、パキスタンは、ほとんどがイスラム教徒です。

インドは、犯人は、観光客がイスラム教徒でないことを確認してから銃撃したとして、報復のためにパキスタンが実効支配する地域を攻撃したのです。

両国は、今回の事件が発生するずっと前から揉めています。

さらに悪いことに、両国伴に核保有国なのです。

外交関係などから、アメリカ(U.S.A)はインドを支持せざるを得ません。

日本もそれに追随する形です。

しかし、今回は、トランプ大統領も止めるのに必死なようです。

トランプ大統領は、前回大統領だった時にも、インドとパキスタンの仲裁に入っています。

この時は本当に核兵器の使用寸前まで行っていたため、トランプ大統領は、この両国が、本当に核兵器を使用しかねないということが、前回の経験からわかっているのです。

アメリカがインド側に付かざるを得ない反面、パキスタンはイラン(イラン・イスラム共和国)やロシア(ロシア連邦)、中国(中華人民共和国)に協力を求める可能性があります。

ロシアとウクライナに加え、イスラエル(イスラエル国)とハマスをはじめとするイスラム圏の国との紛争の他に、第三次世界大戦につながりかねない戦争が始まってしまう可能性が出てきます。

さらに、前回も使用寸前だっただけに、核兵器が実際に使用される可能性もあります。

このようなことから、トランプ大統領だけでなく、国連(国際連合)の事務総長も「深刻な懸念」を示しているのです。