インド(インド共和国)とパキスタン(パキスタン・イスラム共和国)が停戦合意しました。
アメリカ(U.S.A)の説得に応じた形です。
トランプ大統領の強引さが、良い方向に現れたといって良いかもしれません。
このブログでは、散々トランプ氏を、大統領に選ぶアメリカ人の気が知れないという趣旨のことを書いていますが、私が外国人だから、そう感じるのかもしれません。
外国人としての立場からになりますが、なぜアメリカの人達がトランプ氏を大統領に選んだのか考えてみました。
今回のように実行力や、交渉において頼れるといったことは部分的にはあると思います。
ただ、それは刑事事件の被告人となっていて、めちゃくちゃなことを言い出す人を大統領に選ぶ程の理由にはならないと思います。
現在、トランプ政権では、政府効率化省を設立し、組織改革を行っています。
それと同時に、官僚組織を改革すべく、法改正まで行おうとしています。
エリート冷遇といってもよい状態です。
恐らく、この辺の問題がつながっているのだと思います。
以前このブログでは、自分の政策の過ちに気づいてしまう人を排除したいのではと書きましたが、それだけではないと思います。
どういうことかというと、これまでアメリカでは、要職を務めた民主党の政治家は、エリートが多く、官僚組織も含め、政治家や財界の一部のエリート層の間で癒着が常態化し、一部の階層のみに利益供与が行われたり、政治的な決定や富の分配の過程が不透明な社会になっているという問題がありました。
現在、日本もスケールは小さいですが、似たような社会になって来ているように思います。
これが、アメリカでは、通常の行政組織だけでなく、CIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)といった組織にまで拡大しているわけです。
このような状況から、トランプ氏は、アメリカという国家の抱える問題を変えられるかもしれない改革者として、国民からの支持を集めたのではないかと思います。
外国人の私からすれば、刑事裁判の被告人にまでなり、経済政策などでもめちゃくちゃなことを言い出す人という評価になってしまいますが、アメリカ国民からすれば、言いにくいアメリカの問題点を指摘し、問題に鋭く切り込む、叩き上げのビジネスマンと映るのだと思います。
この辺りが、トランプ大統領は白人代表のような人なのに、黒人が多い南部などでも人気が高かった理由だと思います。
ただ、これは、一部は本当で、一部はすり替えがあるように思います。
これまで政権を担った民主党の、バラク・オバマ元大統領やヒラリー・クリントンが、エリート層として、私を含め一般的な日本人が思っている程クリーンな政治家ではないことは事実といってよいかもしれません。
ただ、オバマ氏が、以前の選挙において「オバマ・ゲート」と呼ばれるようなトランプ氏とロシア(ロシア連邦)の関係を疑わせるような印象操作を行ったことが本当であったとしても、トランプ大統領も、刑事裁判では、実際に、違法行為を行っている裁判の方が多いように思えますが、これを陰謀論にすり替えている部分があると思います。
さらに、エリート層による癒着や不透明な政治の意思決定過程があるにしても、トランプ大統領のように、あそこまで、ユダヤ贔屓、イスラエル贔屓で、エリート層の改革、特に富裕層のコネ社会を改革できるのか疑問に感じる部分もあります。
トランプ大統領は、日本はアメリカを守らないという趣旨のことを述べ、日本の防衛問題からは手を引きたそうですので、日本にとっては、独立国として一人立ちするチャンスかもしれません。
国際紛争についても、アメリカに利益があれば、どんどん停戦、そして復興ビジネスへと話しを進めてくれそうですので、今期で国際紛争を仲裁し、勇退という流れに期待したいと思います。
アメリカ憲法を改正し、3期目をやりたいと言い出さないことを祈りたいと思います。