秋田県知事が、熊の駆除のために自衛隊の派遣を要請しましたが、思った以上に自衛隊員の銃による駆除というのは難しいようです。
自衛隊員が発砲できる場面は、自衛隊法で、防衛出動の場合や、領空侵犯に対処する場合、武器等防護の場合などに限られるのです。
自衛隊という組織自体に文民統制が効いていなければならないことや、発砲という行為にも法律の根拠が必要というのはわかります。
しかし、動物の駆除のための発砲ができないとなると、窮屈すぎやしないかと心配になります。
これだと、防衛出動の命令が出た危険のある局面でも、自衛隊員自身が発砲をためらい、命の危険にさらされるのではないかと思ってしまいます。
もちろん、自由に動物を駆除できるとは考えていません。
ただ、猟友会の人間も、今回警察の許可があれば、市街地で発砲できるようになっているのですから、同じように、文民統制や法律でのコントロールが効く形で、自衛隊員による動物の駆除が行えるようにすべきではないかと考えます。
海外でも、在外邦人の保護措置として、その国の同意があれば、武器使用は想定しているようなのですが、国内で動物から安全を守るために武器使用できないというのでは、バランスを欠くのではないかと思います。
もちろん、今年のように短期間で、動物に襲われ死傷者がたくさん出るということ自体が想定されていなかったからだと思います。
そうであるなら、尚更、自衛隊法を改正してでも対応できるようにすべきではないでしょうか。

