大分県大分市の佐賀関で火災が発生し、延焼により地域一帯が焼け野原のようになってしました。
既に犠牲者が出ていることはわかっていますが、炎症エリアの広さからいえば、犠牲者の数は少ない方といってよいのではないかと思います。
地域の絆が強く、土地勘のある人が多いため、必要以上に犠牲者の数が増えなかったのだと思います。
町並みは、家と家の距離が近く、火災には弱いといってよいのだと思いますが、その地域の個性と考えると、観光などで現地を訪れる人にとっては、魅力の1つともいえます。
しかし、今回うまく非難できた人が多く、不幸中の幸いとも言えますが、これが、地震などの災害に伴う火災だった場合、近場の特定の場所に避難できるとは限りません。
それを考えると、また同じような町並みで再建築してよいかというのも問題になってくると思います。
災害に強い町づくりが必要ですが、歴史や伝統、その地域の風習のようなものを度外視して、防災の観点からのみ町づくりを進めてしまっても、全国で同じような町並みができるだけで、地域の良さというものが失われる気もします。
そうは言っても、安全第一ですから、最低限の安全は確保できるように、町の復興を進めなければなりません。
今回の火災は、地域の北西部方面から出火したようですが、原因は、まだよくわかっていません。
火災の原因が、事件なのか事故なのか、人為的な原因によるものなのかもよくわかっていませんが、被害が大きいということはわかります。
仮に、人為的な過失によるものだとしても、失火責任法という法律があって、失火による損害については、重過失が認定されない限り、損害賠償責任は負いません。
今回のように延焼による被害が大きいと、とても特定の人や団体が責任を負いきれるものではないので、このような制度になっている理由がよくわかります。
その後も、空気が乾燥してきているためか、全国で火災が相次いでいます。
火の元にご用心ください。

