憲法記念日なので憲法改正に関するニュースが出回っています。

安倍首相は2020年までに改正憲法の運用を目指すと行言っていましたが自民党の内部でも改憲に対する意識は決して高くないように思います。

改憲項目で話題になっているのが改憲4項目ですが自民党議員の中にはこの4項目が何であるか覚えていないという議員もいるらしいのです。

ちなみに改憲四項目とは

1 憲法第9条改正による自衛隊の明記

2 緊急事態条項の制定

3 参院選の合区解消

4 教育の充実

です。

1自衛隊の明記は軍隊という表現は用いずに自衛隊の存在を明記するというものです。

2緊急事態条項の制定は災害時に備えて行政権を強化できるようにするというものです。

3合区解消は選挙区割りの問題です。

4教育の充実は私学助成や高等教育までの無償化を定めようというものです。

朝日新聞の世論調査によれば改憲に対する機運が「高まっていない」と答えたのは無党派層では77%、自民党支持層でも61%でした。

憲法第9条を「変えないほうがよい」が64%、「変えるほうがよい」が28%でした。

この内、本丸は1の自衛隊の明記なのは明らかですが、そのために3や4を憲法に盛り込むことには1の反対論とは異質な議論があります。

賛成か反対かと言うより本来3や4は憲法に盛り込むべきものではないという意見があるのです。

憲法に書くべきことではないものを憲法に盛り込むことは人権の価値を下げてしまうことになるのではないかという考え方があります。

このことを指して「人権のインフレ化」などと表現されることがあります。

憲法記念日に自分達の憲法のことを考えてみてはどうでしょうか。