日韓関係が悪化しています。

戦後、何十年も経ってからこれほど関係が悪化するというのはこれも戦争の弊害ではないでしょうか。

戦後何十年も経ち戦争が忘れ去られることを危惧する大人も多いですがこのような形で意識せざるを得ないというのも皮肉なことです。

日本政府が韓国をいわゆるホワイト国から除外するように政令を改正することが決まりました。

いわゆるホワイト国とは信頼関係から輸出のための手続きが簡略化されている国を言います。

27カ国が指定されていますがホワイト国から除外されるのは韓国がはじめてです。

これに韓国政府も反発しています。

徴用工問題に対する制裁であると主張しています。

WTOに提訴する準備を進めています。

日本政府の言い分は徴用工問題とは関係ない。

優遇措置が無くなるだけで輸出規制ではないというものです。

韓国側の反発を予想しての措置だと思います。

これに対し韓国側も報復措置をとるものと思われますので関係は更に悪化して行きそうです。

韓国では日本製品の不買運動が広がるなどいずれ日本経済にも影響が出てくると思います。

これまでと異なるのは国レベルで関係が悪くなっても政治の問題で国民レベルでは政治の問題は気にしないという感じの人が多かったのに対し現在は日本に来ることもためらわれると感じている人が増えていることです。

国民レベルで反日感情が高まっています。

文政権が煽っているにしてもそれに乗っかるのはそれだけ不満が溜まっていたことや反日教育が行われていたということだと思います。

若い世代でも反日感情を持つ人が多いことからもなんとかしないと次の世代に対立関係を持ち越してしまいます。

両国に共通する考え方といえば儒教が浮かびますが儒教自体が廃れている感じがします。

それはそうだろうと思う方は多いと思いますが、かつて元駐日米国大使のライシャワー氏は日本の高度経済成長の要因として儒教思想の活用をあげていました。

儒教思想を見直せば日韓関係も経済もうまくいくとは思いませんが信頼関係は心の問題であることは確かです。

お互いに国民感情の政治利用は避けたいものです。

外国人から見れば日本人と韓国人は区別しにくいと思いますが似てればいるほど、関係が近ければ近いほど対立すると関係が悪化しやすいという例は世界史では枚挙に暇がありません。