1日のコロナ感染者数が増えています。

非常事態宣言が出された時以上の感染者数となっています。

悩ましいのが外国人の再入国の問題です。

日本に滞在していた在留資格を有する外国人で在留期間が残っていながら再入国できない状態になっている人がいます。

政府は1日500人を目処に段階的に外国人の再入国を認める方針を発表しました。

外国人の再入国を認めてこなかった背景にはコロナに感染している危険があるからということも勿論あるのですが、具体的な理由としてはPCR検査の枠が確保できなかったからという事情があります。

再入国する外国人にPCR検査を受けさせる余力がなかったのです。

入国拒否の対象国が増えた今年4月3日以降は在留資格を有する外国人の再入国が制限されています。

入国拒否が始まる前に出国した永住者とその配偶者、日本人の配偶者、定住者について再入国が認められていました。

日本に滞在している外国人の場合再び入ってこられればよいという問題ではありません。

帰化申請や永住申請をする場合一定期間継続して日本に滞在している必要があるのです。

長期に渡って外国へ出国していると継続して滞在していなかったことになり、またはじめから滞在期間がカウントされることになってしまうのです。

コロナ感染者が増えているこの時期に段階的に再入国を認めると発表した背景には外国人の日本滞在期間が途切れないようなタイミングを見計らってという事情もあるのかもしれません。

PCR検査の目処がついてきたという事情もあるのだと思います。

現在外国へ出国中の外国人は約10万人いると言われています。

再入国を認めるとしても出入国時にPCR検査で陰性を確認したうえで、入国後2週間は自宅待機となるようです。

再入国を考えている外国人にとって日本でコロナの感染者が増えていることを考えると出国先にとどまるのが良いのか日本に帰ってくるのが良いのか難しい判断となります。