中国の人には居民身分証という証明書があります。

この身分証はとても大切なようで、パスポートがなくても外国へ行けないだけですが、居住身分証がないと中国での生活が立ち行きません。

この身分証とは別に居住証というものがあります。

9月から特別区である香港やマカオの人と台湾人に居住証が発行されるようになりました。

日本人からすると台湾はともかく、香港は中国に返還されているから中国人ではないの?と思うかもしれません。

返還されてはいますが行政などを含めて香港、マカオは独自の体制になっているのです。

大陸の一部ではあるのですが、香港やマカオは歴史的にも精神的にも、そこには海があるのと同じような溝があり、大陸と香港andマカオというような意識があるようです。

台湾人にも発行されるとなると、統一工作だと問題になっています。

見た目も中国人の居民身分証とそっくりなので余計に台湾政府は反発しています。

今回のような居住証の法改正等はめずらしいものではなく、外国人にも居留許可証というものがありましたが、廃止されパスポートにシールが貼られるようになっています。

ネットなどで古い情報を見ると情報が錯綜します、これは居住や身分を把握する制度がコロコロ変わるからです。
このあたりは日本の商法並みに改正があるようです。

外国人が中国に入ると宿泊登記などもしなければならないのですが、中国人でも香港やマカオに行くには往来港澳通行証というパスポートのようなものが必要になったり、上海に居ようと思えば宿泊登記や居住証が必要になったりするようです。

中国の場合、人が多すぎて行政負担も相当なものだと思います。