熊本以外の九州で電力の出力制御が行われました。

電気が余ってしまうのです。

北海道の地震では電力が追いつかずブラックアウトしてしまったのですが、供給が過剰になってもシステムが不安定になってしまうのが電力の難しい所です。

供給量が多すぎても停電が発生してしまうのです。

出力制御は離島以外では全国初だそうです。

今日10月13日の九州は晴れているものの気温が低いため冷房の需要などは見込めません。

休日になる工場もあるため、ウィークデーに比べ企業の電力需要も落ち込みます。

そこで家庭向けの小規模な太陽光発電を除き太陽光発電からの電気を電力網に流さないようにする出力制御を行ったのです。

それでも不十分なため他の地域に電力を送電したり、揚水式の水力発電に使ったり、蓄電池に充電して余分な電力を吸収したようです。

これらが上手く行かないと電力が供給過剰になり停電してしまうところでした。

災害時の電力不足に備え発電施設や電力供給システムの見直しが行われていますが、太陽光発電の性能が上がり普及率が高くなると電力はまかなえてしまうような気がします。

必要なのは原子力発電所ではなく送電の仕組みや需給バランスをとる電力網の制御システムではないかと思います。

これは発電量とも関係しています。

なぜなら現在発電所で電気が発電されてから家庭に届くまでの間に膨大な量の電気が失われているからです。

電気製品を使うと熱を持つのはご存知だと思います。

これと同じことが送電線で起きています。

電線を通ってくる間に電気が熱エネルギーに変わり失われているのです。

全国の電線を通ってくる間に失われる電気の量は膨大な量です。

消失する量を抑えられればそれだけ少ない発電量でも問題ないということになります。