米中の貿易摩擦が起き混乱が生じています。
カナダでファーウェイのCFOが逮捕されました。
米国がイランに対して輸出を禁じているパーツを組み込んだ製品をイランへ輸出したという制裁違反の容疑です。
はじめこのニュースを聞いた時なぜカナダが逮捕?と思ったのですが米国が要請していたようです。
もともと欧米諸国でファーウェイ製品を締め出そうとしていた背景にはこのような事情もあったということだと思います。
ただ、もっと他にも理由があるはずです。
中国政府は当然反発しています。
中国や中国系企業に対する風当たりが強くなっていますが、米国が必ずしも優位になってきたというわけではありません。
中国との関係悪化を懸念して欧州株が下落し、その後米国株も下落しています。
このような市場の反応は一時的なものかもしれませんが、発表された貿易統計によれば中国との貿易摩擦を懸念して輸入の駆け込み需要が起こり10月のアメリカの貿易赤字は過去最大となっています。
かつてはアメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひくと言われていましたが、リーマンショックの時にそれが証明されています。
仲の良さの現れなら仕方がないようにも思えますが、保護主義の矛先は日本にも向かっています。
日本では自分の国が保護主義的な体制をとっていると感じることは少ないですが、アメリカから不十分な対応と指摘されることで保護主義的な部分もあるのだと気付かされます。
この辺は海外経験が豊富で、外国でのその国の製品の値段を知らないと物が安く輸入されてきていないことに気づくのは難しいように思います。
いつの間にかアメリカのご機嫌を損ねないようにしながら自分たちの食い扶持は確保するという術を身につけてきたのかもしれません。
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「電子マネーの仕訳」