札幌でスプレー缶のガスの抜き取り作業をしていて爆発が起きました。
今回の事故は人間が意図的にガスを抜いていたのものですが、規模がもう少し小さな事故であればいろいろなところで起きています。
例えばこのような商品を売っているお店の倉庫などです。
商品保管中に誤って缶を破損させたりして破裂させてしまったり、スプレー缶に限らず危険物が流出してしまったりという事故です。
特に現在の物流は機械化が進んでいますので、ロボットを使ったピッキングなどでは商品が機械に挟まったりして破裂するということが起こりえます。
次にこのような商品を輸送する際に誤って破損させてしまう場合です。
輸送中や仕分け作業などの際に破損させてしまうことがあります。
最後はやはり廃棄時です。
今回のようにガス抜きを行ったりする際に事故が起こることがありますが、このようなガス抜きを行わずに清掃車にに放り込んでしまい圧縮する際に破裂するという事故が起きています。
清掃員の身も危険にさらされるため、今回のようなガス抜きや分別は必要なことではあるのです。
スプレー缶のガスについてですが、以前はフロンが使われることが多かったようです。
フロンは分子構成によって可燃性のものと不燃性のものがあります。
スプレーなどには主に不燃性のガスが使われていましたがオゾン層を破壊する原因の一つとされスプレー缶以外にもエアコンの冷媒としても使用されなくなっていきました。
代わりにスプレー缶では可燃性のガスが使われるようになっています。
なぜ危険なのに可燃性のガスが使われるのでしょうか。
理由は可燃性であることが必要なわけではなく常温で液体にできる必要があるからです。
スプレーの目的は商品を最後まで噴射して使用できることです。
完全に気体だけの状態だと使えば使うほど圧力が下がってしまいますが、スプレー缶の場合液体として存在していて気体部分が使われると液体部分が気化して新たにガスが補充されていくという仕組みになっています。
このような性質を持っている物質は可燃性の性質を持つものが多いのです。
もう少し安全なガスを作れないことはないと思いますがコストがかかりすぎたり商品重量が重くなりすぎたりしてしまうため可燃性のガスが使われているのが現状です。
なぜスプレー缶に可燃性ガスが使われるのか
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