TPPが発効しました。

TPPとはTrans-Pacific Partnershipの略で環太平洋パートナーシップ協定と訳されます。

アジア太平洋地位域に自由経済圏が誕生することになります。

自動車をはじめとする工業製品などは加盟国の部品を一定割合使わなければ低い関税が適用されないため、非加盟国との競争力で優位に立ちます。

低い関税の中には撤廃も含まれるため、農家などは保護主義とは真逆の国際競争にさらされます。

消費者としては農産物などは安く手に入るためこれまで安く買えなかった商品がとても安く買える可能性がでてきます。

言い方を換えるとこれからの物の値段の変化によって関税によって国内の農産物が保護されてきたのだと知ることになるでしょう。

他方で外国での労働単価が安い農産物を生産している農家は大きな打撃を受ける可能性があります。

例えば砂糖の原料などを生産している農家は外国の安い原料が入ってきてしまったり、安い原料で作られた砂糖自体が入ってきてしまうなど大きな影響を受けることになります。

特に砂糖を見てこれは外国産の原料だとか国内産の原料という区別もつきにくいですし違いもわかりません。

こういった商品の場合は特に価格の安いものがシェアを奪うということになっていきそうです。

消費税増税を前に商品の値段が下がることは歓迎ですが、デフレ脱却を目指しているのに商品が安くなることでデフレの傾向が強まればインフレを目指す経済政策にも影響が出てくると思います。

商品の値段につられて賃金の低下などにつながってくれば農家以外のサラリーマンも無関係ではいられません。