経済政策は上手くいっていないようですがインフレの傾向は出始めています。
物の値段が上がり始めました。
身近な例でいうとサバの値段が上がっています。
生のサバもそうですがサバ缶の値段も上がっています。
日清が即席麺の値段を4から8%値上げすることを決めた他、乳業大手も牛乳の値段を値上げすることを決めています。
インフレ化は経済政策の目標のうちの一つなのですが、当初の目標よりもパーセンテージが低く達成時期が遅いのが気になります。
タイミングが悪いと値上げにより消費を控える人が増える時期と消費税アップのタイミングが重なってしまいます。
小売業が大きな打撃を受けてしまう可能性もあります。
厄介なのはこれまで物の値段が上がる主要な原因の一つに原油価格の高騰がありましたが、最近は石油の値段が高くなくても物の値段が上がることがあるようになってきました。
物の値段を決めるメカニズムが以前に比べ変化してきているということだと思います。
当然それに合わせて経済政策も変えなければならないはずですが同じような手法のマクロ経済政策が続いていることが気になります。
なんせ政策を決定する上で前提となる経済指標が不適切な統計データ処理によってあてにならないからです。
ミクロな現実に向き合っている人がいればよいのですが。
不適切な統計処理によって統計データがズレ、更にそれが正しいという前提の元にとるべき経済政策を間違え、二重に間違えを重ねることによって偶然経済政策が正しくなることを祈らずにはいられません。
いろいろな意味でリスクが二つ重なってしまう危険が出てきています。