外国人の数が増え様々な分野で問題が生じています。
その一つが医療問題です。
医者にかかることが出来ないというのではなくかかった後の医療費の支払いの問題です。
厚生労働省の発表によると2018年の10月だけで約2000の病院が外国人患者の診療をしてそのうちの約2割で医療費が回収できていないのだそうです。
医療費の回収の問題が外国人だけでなく日本人でも存在していますが、最終的には日本に住んでいる人については債権の執行手続きに入るのかどうかという問題になります。
ところが外国人の場合、日本にいるのであれば別ですが本国に帰ってしまうと事実上回収が難しくなります。
日本で働いている外国人の場合保険に入っている人もいるのですが未払いの割合は日本で暮らす外国人の未払いの割合が6割、旅行者が4割だそうです。
旅行者の場合日本の医療制度への理解も乏しく言葉の壁もあるためどのような治療を受けるのか医療費はどれくらいかコミュニケーションが取れていない可能性もあります。
これからオリンピックに向け外国人の数が増えることが予想されるので医療費の問題はなんとかしなくてはなりません。
医療費未回収の問題が経営を圧迫して日本人が医療を受けられないということにでもなれば自分たちに問題は跳ね返ってくるのです。
先払いを要求しようにも事は健康や生命に関わる問題なので支払能力が確認できなくても治療しなければならない場合もあると思います。
病院側としても治療費についての保険の請求など事務処理があるうえに債権の管理の仕事などの負担が増えればこれも問題です。
こういう分野にこそ電子決済でその国の通貨にかかわらず支払いができるような仕組みの構築が必要なのだと思います。