不法就労についてあまり聞いたことがない揉め事が起きています。

兵庫県の人材派遣会社の社長らが不法就労助長罪で逮捕されてしまいました。

釈放されたのですがこの社長が不当逮捕だと言っているのです。

この人材派遣会社の社長はベトナム人がまとまって応募してきたことを不審に思って大阪入国管理局に相談したそうです。

すると技能実習生として働いていた勤務先を逃げ出したベトナム人であることがわかりました。

逮捕された社長によればその際在留カードも偽物であることがわかり一斉摘発するために雇用を続けてしてほしいと言われたというのです。

この社長さん中国籍なのですが嘘を言っているのか本当のことを言っているかが未だわかりません。

ただ釈放されたのは神戸地検が勾留請求しなかったからなのでそれなりに信憑性があるということではないでしょうか。

もし捜査に協力して逮捕されたということであれば由々しき問題です。

入国管理局の人間が仮に捜査協力を依頼したとすれば日本での捜査手法に詳しければ何かおかしなことを言っていると思いそうな気もしますが、外国籍の社長さんとなると日本での捜査手法に詳しいとも思えません。

不法残留の問題とは別に真相を究明しなければなりません。

逮捕の段取りのために元実習生を移動させる車を打ち合わせたメールの存在などが明らかになっていてもし社長の言っていることが本当ならとんでもないことです。

雇用の継続を指示すること自体が不法就労を助長している可能性があるからです。

囮捜査(おとりそうさ)として許容されるのかどうかも議論を呼びそうです。

真相はこれから警察の捜査が進んでいくと思いますが外国籍の社長だから一緒に捕まえてしまえなどという安易な発想でないことを祈るばかりです。