東京ローカルの話題になりますが2019年8月30日から羽田空港の新飛行経路に関する飛行検査が行われています。

これまで羽田空港では東京湾側からの離着陸が中心でしたが新たに市街地側上空の飛行も行われるようになります。

風向きなどにより飛行経路を変える必要があるため増便するには滑走路の効率的な運用のため飛行ルートが交差しないように変更する必要があるのです。

新しい飛行ルートの運用のため飛行設備の検査が行われているのです。

設備は固有の性能を備えていますが実際の使用では実測値が大切になるためセスナの検査機を飛ばして設備の検査を行っています。

飛行経路の運用の際しては有視界飛行が困難な場合などに設備を使った飛行が行われることもあります。

ローカライザーという設備で飛行経路からの左右のズレを把握します。

この設備の電波の幅がどのくらいかを測定してたりしています。

またグライドスロープという設備では適切な進入角度からのズレを把握しています。

正確な侵入コースを示せているかを確認しています。

これらは空港に設置されている設備なのですが実際の飛行には空港設備以外の装置も利用します。

RNAV(Area Navigation)広域航法と呼ばれる航空機上のコンピュータを使って任意の経路を飛行する航法のための検査や

WAM(Wide Area Multilateration)広域マルチラテレーションと呼ばれる航空機の発信する電波を地上の複数の受信局で受信し受信時刻の差から航空機の位置を特定する装置の検査をを行っています。

検査機は午前中の比較的早い時間帯に飛んでいるようです。

実際の航空機は主に午後飛ぶようになります。

そのうち東京の市街地上空でもこれまで見なかった航空機を見るようになるかもしれません。