OECD(経済協力開発機構)が実施している79か国を対象としたPISA(学習到達度調査)というものがあります。
昨年の結果が発表されました。
日本の高校1年生の読解力は調査対象国中15位でした。
前回が8位でしたので大分低下したように見えます。
他方で中国は地域によって多少のばらつきはあるのですがトップの成績を上げています。
学習到達度調査は3年に一度行われていて中国は前回から大きく順位を上げていることになります。
しかし中国ではテストを受けた生徒に偏りがあるのではないかという疑惑も出ています。
成績の良い層が受験している可能性があるのです。
もっとも日本は平均点も12点下がっているので読解力の低下ということを受け止めなければならないのかもしれません。
中国での受験生に偏りがある可能性は否定できませんが、中国ではほとんどの学校で英才クラスがあり早くから学力の高い生徒を引き上げる仕組みがあるようです。
教育制度だけでなく日本の若者のネット利用時間が増え読書をする習慣がほとんどなくなってきていることが原因ではないかという指摘もあります。
ただネットで文章を読んでいる可能性もあるため長い文章を読んで考えるという時間が減っているのかもしれません。
Youtubeを見るなとは言いません。
Youtubeで読解力が伸びるような動画、読解力が伸びそうな本の紹介などを大いにやってもらいたいと思います。
他人の読解力を心配するよりもこの数字に対する自分の読解が大きく外れていないかを心配したいと思います。
PISAの結果を読んでみた
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