今年に入ってこのブログの記事で「イギリスが5Gでファーウェイ採用の動き」という記事を書きました。

この頃U.K(イギリス)はアメリカからの圧力があるものの独自の調査結果からイギリスの5G通信網から中国のファーウェイの製品を完全に排除せず一部について容認するという方針でいました。

ここへ来て態度が一変しました。

イギリスが自国の5G通信網からファーウェイ製品を完全に排除する方針を決めたのです。

理由は恐らく

1.コロナに対する中国政府の対応に対する非難

2.香港での人権侵害に対する非難

3.アメリカからの圧力

を総合的に考えファーウェイ製品は以上という結論に至ったのだと思います。

特に3.については直接のアメリカからの圧力だけでなくアメリカのファーウェイに対する制裁からファーウェイ社の部品調達などが難しくなるため品質に対する不安が出てくるという事情もあるのだと思います。

香港からアメリカに亡命した医療関係者から昨年12月の時点でコロナウィルスによる人から人への感染を中国政府は知っていたなどネガティブな情報も出始めています。

様々な情報が入り乱れる中で中国は立場を弱めているように思います。

今の体制のままではどうしても人権問題に対する国際社会の理解が得られないというのが最大の弱点ではないでしょうか。

他方、西側と言われる国々も中国政府や中国軍とファーウェイ社のつながりを指摘していながら、未だファーウェイ製品から情報を抜き取るような部品や仕組みが出てきていないにもかかわらず排除の動きを強めているのも事実です。

5G回線が必要性も実用性も高い技術であるうえに、社会インフラとして国の安全性に関わる問題であることから起こってくる国際紛争と言ってよいのかもしれません。