デジタル行政改革が進んでいます

同時に教育の世界でもICTの活用などデジタル化が進んでいます。

その一端としてデジタル教科書の利用の準備が始まっています。

現在紙の教科書でも教科書検定制度による検定済み教科書の中から各学校で採用されたものを使って授業が進められています。

これを生徒1人に1台タブレットを貸与し、デジタル教科書で授業が進められるようになって行くのです。

教科書の進捗や生徒ごとの演習問題にはAIの活用が検討されています。

便利なようですがここで問題が出てきます。

生徒が転校する場合に転校先の教科書が同じとは限りませんし、それまでデジタル情報で蓄積された学習履歴などの情報も転校先には持ち越せないという問題が出てきます。

教育の内容の多様性を確保し、質や価格について競争させるには教科書の出版社を1社に限定することはむずかしいです。

かと言って複数の会社が存在しているのに生徒のデーターを共有できるようにするには各出版社のデジタル教科書と生徒のデータ管理を切り離さなくてはなりません。

現在はデジタル教科書とそれを使った学習履歴、演習問題のデータや進捗の管理はデジタル教科書と一体のものとして開発が進められているため、転校や教科書の採用年度が異なるとデータ共有は難しい状態になってしまうのです。

このままシステムの開発が進めば、これからは勉強を教える学習塾だけでなく、学校の学習データを管理するサービスというものが登場してくる可能性もあります。

ただしその場合も学校の学習データを民間に利用させるかどうかという新たな問題が出てきます。