景気に関するマイナス材料が多いせいか、密猟が話題になることも増えています。

実物自体が目的の場合もあるでしょうし、密猟したものをお金に変える目的の人もいると思います。

そんなこともあり2020年の年末には改正漁業法が施行され、密猟に対する罰則も強化されています。

それでも無くならないのが密猟です。

密猟には漁業権を持たない海域や解禁期間以外の時期に行われる漁業関係者による密猟と業業関係者以外の人間による密猟があります。

ルールを守る漁業関係者が増えていることは勿論、魚が獲れなくなって漁業関係者が減っていることもあってか漁業関係者による密猟は減っています。

これに対して漁業関係者以外の人間による密猟は近年増えてきています。

なるべくコストをかけずに密猟対策をしようと岩手県の宮古市で水上ドローンを使った密猟対策の実証実験が始まります。

この実証実験は研究開発した成果を社会問題の解決に役立てるためのものであるため、特に社会実装実験とも呼ばれます。

この実験では国内メーカーの水上ドローンが使用されます。

空飛ぶドローンがラジコンヘリに似ているように、水上ドローンはラジコンの船に似ています。

この水上ドローンに密猟の対策に役立つ機器を付けて航行させることになります。

しばらくは遠隔操作となりそうですが、技術開発が進んで来れば自動運転ということも可能になりそうです。

異常を検知した場合のみ人間がチェックするということも可能になってくるでしょう。

このところ水上だけでなく、地上の警備分野でもドローンの活用が進んでいます。

そのうち空でも違法なドローンの飛行をチェックするためのドローンが出てきそうな気がします。