外国人の在留資格更新の申請の際に虚偽の申請をしたとして、東京都行政書士会所属の行政書士ら3人が逮捕されてしまいました。
人材派遣会社経営の男性が雇用するネパール人男性の在留資格更新の際に、就労内容を偽るなどして虚偽の申請をした疑いです。
行政書士と派遣会社の経営者は容疑を否認しています。
ただ警察の調べでは、逮捕された行政書士は派遣会社の経営者の男性が雇用する外国人について、就労内容を偽って虚偽の申請を繰り返していたということです。
行政書士の仕事は、継続的な仕事というよりも単発になりがちなので、会社との取引となると無理をしてでも取りたくなるところです。
特に外国人の在留資格の申請の場合は、更新があるためなおさらです。
しかし、今回のケースのように就労内容を偽るとなると、やってはいけない仕事の典型ということになります。
外国人にとっても、留学生が法定の時間内で働くというのならわかりますが、一般の派遣社員となると特定の業務の就労についての在留資格があればよいというものでもありません。
そもそも特定の業務で働くために在留資格を取得したなら、なぜ派遣会社に雇われているのかという疑問がわいてしまいます。
派遣で働いていても不自然な感じがしないのは日本人配偶者や永住者などです。
就労の在留資格で派遣というのは、事情によっては直ちに違法ではありませんが、不自然な感じがしてしまうのです。
そのため就労内容を偽る必要が出てきてしまったのではないかと思います。