入管の収容施設で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの施設内での様子を記した文書について名古屋出入国在留管理局に情報公開請求が行われていました。
この公開請求していた分の文書が公開されました。
しかし、公開と言ってもほとんど黒塗りです。
よく行政文書が公開される場合、人名や不都合な部分が黒塗りにされていることはあるのですが、今回は本当に一面全部黒塗りのものがあります。
というよりも、公開された約1万5000枚の文書のほとんどが黒塗りなのです。
この手の文書を「海苔弁」と表現することがありますが、本当にまるで海苔のようなのです。
これを公開というのかは甚だ疑問です。
指宿弁護士は、この真っ黒な紙は入管の闇を表しているとコメントしています。
先日、入管施設内の映像が遺族にのみ公開されましたが、遺族の方は映像を見てショックを受け途中で観るのをやめてしまいました。
お姉さんは動物のような取り扱いを受けているという印象を持ったようです。
妹さんはここには人道がないとコメントしています。
スリランカ人は一般に親日的で、ウィシュマさんの家族も日本は先進国で非常に良い国という印象を持っていたようです。
だからこそウィシュマさんも日本に留学したのだと思います。
そこへ来ていきなりウィシュマさんが亡くなってしまい、理由を確かめに来日したら、存在する映像はなかなか公開しない。
反省のコメントのようなものは出てくるが、文書の公開請求をして出てくるのがこのような黒塗りの文書だと、何も変える気がないのだという印象は誰もが持つのではないでしょうか。
入管の闇
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