スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管施設内でなくなった件で、最終報告書がまとめられ、名古屋入管局長と次長は訓告、警備管理官らは厳重注意処分となっています。

看守を担当していた職員には何ら処分が下っていません。

今回の件については複合的な要因があり、特定の職員に責任かあるのかどうかはっきりしないというのが、理由のようです。

原因が複合的な要因であることは事実だと思いますが、それぞれの職員の危機感のなさや対応の不味さは、それだけで処分の対象になると思います。

本来保護すべき人をパワハラやモラハラの対象にしてしまっていると言ってもおかしくない状況です。

結果全ての責任を負えというのではなく、行った業務について責任を問うべきなのだと思います。

このような処分では身内に甘いと言われても仕方ありません。

ウィシュマさんについてはDV被害を訴えていたことに対する対応の不味さも指摘されていて、特定の職員が全ての責任を負う事案ではありませんが、それぞれの立場の人間が責任を問われておかしくない事案だと思います。

それだけでなく本人以外にも入院の必要性を訴えていた人間がいるにも関わらず、適切な対応が取られていなかったことは、処分に値するのではないかと思います。

このような特定の人間の責任を問いにくい事案こそ、上の人間が責任を問われないと、部下に当たる人達の対応も変わってこないのだと思います。

それどころか、これ以上責任を問われないよう公開する文書を黒塗りにしてしまうという行動につながってくるのだと思います。

責任を負えないところには権限も与えるべきではないのです。