ショベルカーを現場に移動する際は通常トラックで運びます。

トラックの荷台から下ろす際は、荷台が傾斜するトラックを使用するか、荷台にスロープとなる板を設置するか、盛土などをして下ろすことになります。

ところが操縦に慣れている人だと普通のトラックの荷台からショベルカーのアームを使って下ろすことができます。

(以下の方法は行ってはダメな方法です)

1.まず荷台から地面にアームを着けます。

 そのまま直進し斜めにキャタピラ部分の前面を接地させます。

2.運転席とアーム部分を180度回転させます。

3.トラックの荷台にアームを着けます。

 そのまま後進し、斜めになっていたキャタピラ部分をすべて接地させます。

このような方法は操縦に慣れている人ほど、操縦技術で積み下ろしできるため行いがちな方法です。

今回、香川県の高松市で、このようなショベルカーの下ろし方をしていて事故が起きてしまいました。

荷台の高さは80センチメートルですので操縦に慣れている人だとあまり恐怖感はないと思います。

事故にあった作業員の方も運転歴20年以上のベテランでした。

操縦していた方は、アームを着けた状態で機体を下ろす際、バランスを崩して機体が転倒し、運転席から投げ出され、倒れた機体のアームの下敷きになって亡くなりました。

高松労働基準監督署は土木工事会社と同社の社長を労働安全法違反で書類送検しています。

このような方法で重機を下ろしていて事故が起きれば、法令に違反していることになってしまいます。

腕に自信がある人も、指定の方法で下ろすようにしましょう。

会社、個人事業主ともに事故を起こさないことが事業を継続しやすくするための必須条件となっています。

天気が悪い日が続き作業できない現場もあると思いますが、作業がある方は今日もご安全に!