持続化給付金の詐欺取得でまた逮捕者が出ました。
長崎市の行政書士を含む2名が逮捕されました。
他の制度での詐欺はいわゆる素人が事情がよくわからずやってしまうというのが相場ですが、今回の持続化給付金については内部の事情に詳しい人間が罪に問われているケースも多いです。
税理士や行政書士といった申請をサポートする側の人間を始め、税務署職員や経済産業省の職員など制度を支える側の人間が犯罪に手を染めるケースも出てきています。
通常このような詐欺を行う場合、審査で見破られるかどうかが問題で、給付金が下りた後に捕まることは少ないだろうという考えがあるのではないかと思います。
そして今回の持続化給付金についてはその審査が緩かったため、制度を知る側の人間もこれならごまかせるのではないかと思ってしまったのだと思います。
ところが不正が多いという事実が明らかになってしまったので当然調査が進みます。
そうなると給付金が下りる条件をクリアしているように見せかけているだけですから直ぐにバレてしまいます。
当初、審査が緩かったのは詐欺を行う人間がいないと思っていたわけではないと思います。
詐欺的な申請が行われるかもしれないというリスクを犯しても、早く事業者に給付金を支給しようという意図だったのだと思います。
給付を始めてみたらこんなに事業者いたかというぐらい申請が出てきたわけです。
税務情報とも一致しないわけです。
公的機関の職員もそこまで調べることはないだろうと手を染めてしまったわけです。
同業者からもこれ以上このような申請に手を染める人間がでないよう、まずは自ら襟を正したいと思います。