教員の業務負担が重いうえ、残業代の支払いを求める訴訟で請求が棄却されるなど、教員にとって厳しい環境が続いています。
裁判所は残業代を求める請求を棄却したものの、現状が教育現場の実情に適合していないといった指摘をしています。
このような教員の業務負担を軽減するかもしれない技術が開発されました。
AI(人工知能)の技術を利用してテストを採点するシステムです。
答案をスキャナーで読み込ませると自動採点される仕組みです。
記号問題などは瞬時に採点され、記述問題なども文字の丁寧さにばらつきがあっても一定程度の範囲で採点可能です。
言い方を換えるとAIに判読できないなら、不正解でも仕方ないのではないかと思ってしまいます。
それでも最終的には教員が目を通しているようです。
岐阜県内の公立高校で採用され、現場での評判もまずまずのようです。
これまでとの比較で言えば採点時間は半減するようです。
記号問題には強いものの、数学の証明問題の採点などはまだ改善の余地がありそうです。
数学の応用で出来上がっているようなAIが数学の採点が苦手というのも皮肉な感じがします。
それでも教員が土日を潰して採点にかかっていた時間の負担を軽減するには十分役立っているようです。
岐阜県や高校に限らず、全国の学校で導入して教育現場の負担を減らせば良いのではないかと思います。
人間による採点よりも公平感があるのではないかとすら感じてしまいます。
集計やクラスや問題ごとのデータの算出もできるため、テスト後の指導もしやすいようです。