特定技能という新しい在留資格ができて、運用が始まっています。

許可件数は法務省が当初考えていたよりも、少ないのではないかと思います。

上手く行っているという手応えもあるのか、当初の許可対象業種以外にも拡大されようとしています。

法務省も既存の技能実習には問題点も多く、特定技能の見直しの際に総合的に検討すべきであると考えているようです。

法務大臣が制度見直しのために勉強会を設置することになりました。

都合が悪いことも真摯に受けとめ、既存の問題点を洗い出し、新たな制度の構築を目指すようです。

悪い部分を認め、あるべき姿を探るというのはとても良い心がけですが、前向きな精神論だけでなんとかなるなら既存の制度でももっと運用実態が異なっていたはずです。

前向きに運用したくてもそれが難しい現場の実情をどれだけ汲み取れるかによって、新しい制度の内容も変わってくるのではないかと思います。

既存の制度の延長にある既定路線の変更ではなく、新しい制度の構築を目指すようですので、ここは素直に制度改革に期待したいと思います。

首相が聞く耳をもち、前向きな法務大臣が制度の見直しをするのですから、各方面の専門家には忌憚ない意見を述べてもらいたいと思います。

制度の内容次第で労働力不足の解消に役立つ人材が獲得できるようになるかもしれませんし、日本での就労が外国人に敬遠されるようになるかもしれません。

すでに外国人には思ったほど働きやすい国ではないという印象は広まっているのではないでしょうか。