走行中のトラックからタイヤが外れ歩行車や対向車にぶつかるという事故が相次いでいます。
偶然とはいえない理由がわかってきました。
まず脱落しているタイヤは9割以上が左後輪だということがわかりました。
日本の道路が左側通行で、排水のために道路の左側が道路中央より少し低くなっていることが原因の1つのようです。
もう1つの理由はボルトとナットのネジの締め方です。
タイヤが外れるという事故は2011年から増加傾向にあるそうです。
2010年からトラックを海外に輸出する都合から、それまで左回しに締めていたネジが右回しで閉まるように変更されたそうです。
これにより以前は走行中に閉まる方向に力がかかっていたものが、緩む方向に力が加わるようになってしまいました。
これらの事情とタイヤ交換直後に生じやすい初期なじみという現象が合わさるとタイヤが外れやすくなるそうです。
初期なじみとはボルトとナットは山と谷が合わさって締まりますが、表面に傷や汚れ、サビなどがあると僅かに隙間ができ、その隙間に走行中の振動が伝わることによって緩んでしまう現象をいいます。
トラックを自家用で使う人はあまりいません。
殆どが事業者ということになります。
今一度、特に左後輪のタイヤの緩み具合をチェックしてみてはどうでしょうか。
勿論、定期的に検査を行っていて、全輪検査するに越したことはありませんが、一番怪しいところをチェクしてみてはどうでしょうか。
タイヤが外れた後は、誰もコントロールができません。
事業者さんドライバーさん、ともに使っているトラックのタイヤに緩みはないか今一度ご確認を。
タイヤの緩み
公開日 : / 更新日 :
「GoTo処分」