訴訟は本人でも起こせます。

専門的な法律知識が必要とされるので、代理人として弁護士を選任することが多いわけです。

訴訟では準備書面や証拠書類などたくさんの書類提出の必要が出てきます。

IT化が遅れていると言われている司法業界で裁判手続のオンライン化が進んでいます。

弁護士同士の裁判手続で書類の提出をオンラインで行う「mints」(民事裁判書類電子提出システム)というシステムが開発されています。

PDF形式の書類データをアプロードすることで裁判所や相手方と書類をやり取りできるシステムです。

弁護士同士に限られるのは本人訴訟の道を閉ざさないようにするためです。

本人が訴訟遂行する場合、元々法律面だけでも不安があるのに慣れないオンラインシステムの使用方法がわからず手続きできなくて訴訟を断念するというのでは本末転倒になってしまうからです。

すでにmintsが利用できるように法改正も進んでいます。

民事訴訟法の改正案も国会に提出されました。

行政書士は司法手続きに関与することはありませんが、これまでFAXや書類のコピーに費やされてきた時間が短縮されれば、それだけで勝ちがあるのではないかと思います。

裁判手続は随時オンライン化が進められていて

フェーズ1 テレビ会議システムの利用

フェーズ2 弁論や争点整理手続での運用

フェーズ3 オンライン申し立て

と言った具合に段階的にオンライン化が進められていく予定です。

民事以外の刑事手続でもオンライン化が進められています。