スリランカが破産状態であると報道されています。

国家財政の破綻です。

他人事ではありません。

日本でも自治体レベルでは財政破綻したところがあります。

日本の国家としての財政状態も決して良いわけではありません。

ただスリランカについては単に景気のせいとは言いにくい原因があるようです。

原因の1つとして挙げられるのがESGスコアです。

ESGスコアとはE(Environment)環境、S(Social)社会、G(Governance)企業統治についてのパフォーマンスやリスクを評価した指標です。

このESGスコアを上げるため、環境に配慮しすぎて、お金をかけ過ぎたり、生産性を滞らせたことが、財政破綻の要因だと言われています。

環境を重視し、昨年から農産物の生産に化学肥料の使用を禁止していました。

スリランカの人に生真面目な人が多いということもあるかもしれませんが、ESGスコアは投資を呼び込む役割も果たすため企業はスコアを上げることに積極的なのです。

それが、かえって経済破綻を招くきっかけになってしまいました。

再生紙などのリサクル品も高コストだと言われていますので、環境問題を解決しようと思うと、お金がかかるということなのだと思います。

環境に配慮するというのは決して悪いことではありませんが、懐事情の許す範囲で行うというのが国としても個人としても正解なのだと思います。

支出の必要性が重なったというより、政策的な判断を誤った感が強いだけに、国民の大統領に対する怒りも大きいようです。

大統領もそれを予測してか、国外へ脱出してから破産を宣言しました。

やることがエ(E)グス(S)ギ(G)です。