現在ある天体も、過去に惑星の衝突によって出来上がっているものがあります。

過去に限らず、現在も惑星の衝突の危険は存在します。

アルマゲドンという映画がありましたが、地球に惑星が衝突する危険もあります。

小惑星が地球に衝突する危険に備え、探査機を小惑星に衝突させ、小惑星の軌道を変えられるかどうかという実験がなされようとしています。

NASAは小惑星ディモルフォスに探査機DARTを衝突させ、軌道を変える実験を行います。

小惑星ディモルフォスは、地球から約1100万キロメートル離れたところにある、直径160メートルほどの小惑星です。

これに対し、探査機DARTは570キログラムの探査機です。

直径160メートルというと本当に小さな惑星ですが、ぶつける探査機が570キログラムというと、ほぼ自動車1台分なので、それほどの威力はありません。

これで軌道を変えることが可能なのかよくわかりませんが、宇宙空間なので、小惑星に外力があまり働いていなければ、軌道が変わる可能性もあります。

様々な外力が働いている場合は、微妙なバランスにより、思った以上に軌道が変わる可能性もあります。

実際にはNASAのシミュレーションで、結果はほぼわかっているのではないかと思いますが、どうなるかは実際にぶつけてみればわかります。

今回は実験ですので、軌道が変わらなくてもディモルフォスが地球に衝突する危険は殆どないようです。

しかし、実際に地球に衝突する危険がある小惑星はかなりの数あるようで、いつか本当に軌道を変えないと危険が生じる事態もありえます。