ちょっと理解しがたい商売の記事を読みました。
シェア型図書館の記事です。
といっても本をシェアするのではありません。
貸す場所をシェアするのです。
本を借りるのがタダで、本を貸す方がお金を払うのだそうです。
ちょっと記事を読んだだけでは理解し難いので、自分の確認のためにも記事にしています。
静岡県焼津市と大阪市阿倍野区にある図書館です。
ビジネスですから、もちろん公営ではなく民営のものです。
壁に本棚が備え付けられ、その一角を借りて本を置くことができるようになっています。
区画ごとにオーナーがいて、スペースの一角ではコーヒースタンドなどもあるそうです。
実験的に商売を始める場所という機能もあるようです。
オーナーのメリットは、好きな本を置いて店番ができることと、マイコーヒーカップを置けることなのだそうです。
どこまで読んでも、なぜそれが商売として成り立つのかよくわかりません。
本を貸す側は商売ではないにしても、スペースを貸す側は商売です。
この商売では、常識的な感覚との価値観のズレが有るのだと思います。
通常本を借りることに価値を見出し、借りる人からお金を取りますが、この図書館はそれがタダです。
ということは貸す方は商売ではなく、貸主の立場とコーヒーショップでくつろぐということを消費しているということになります。
通常、商売でやることを消費の対象としているのです。
理屈ではわかった気になるのですが、なぜそれが継続的に成り立つのかよくわかりません。
興味本位で一時期、本を置いてみたいという人は、確かにいそうな気がしますが、そんなに継続的に貸主の立場やコーヒーショプでくつろぐことを消費しようと思うものなのでしょうか。
オーナーそれぞれに自分の好きな本を世に広めたいとか、自分の好きな本の感想を聞いてみたいなど、色々な思いがあるのかもしれません。