様々な業界でインターネットが活用されています。
紙媒体であったものでもウェブサイト上でサービスを提供しているものもあります。
そのうちの1つにウェブ上での新聞記事の提供があります。
タダで読みたいという気持ちはもちろんありますが、プロの記事である以上有料サービスであっても仕方がないと思います。
ところが有料で提供すべきなのかどうか疑問に思うものもあります。
有料であるほど楽しめるものかどうかということではなく、刑事事件についての記事です。
これまで、紙媒体の新聞であっても、有料購読していなければ記事に触れることはなかったわけですが、ネット上だと一部無料のものもあるため記事に触れる機会は増えます。
また、報道されることにより、1つの制裁のような役割があったことも事実です。
ウェブ上の記事であれば、紙面は紙媒体ほど制限されませんので、紙媒体の新聞では報じにくい刑事事件でも記事として提供できるわけです。
これをネットの有料記事にすることで、ネット上での報道により事件を知らせる機会が減ってしまいます。
刑事罰以外に、社会的制裁を加えるべきと考えているわけではないのですが、見方を変えると有料記事にすることで犯罪者を保護するような結果になりはしないかという疑問がわきます。
しかし、その辺は新聞社も考えているのか偶然なのかわかりませんが、有料記事へ誘導するための、無料で試し読みできる部分で、しっかり実名報道されている記事が目立ちます。
ただそうすると今度は、犯罪と逮捕された人の名前がわかって、それ以上、その事件について知ろうとする人がどれだけいるのかという疑問が湧いてきます。
紙媒体で提供するコストが掛からない反面、無料で提供されている記事もあるため、新聞社が生き残れるかは、広告収入を得るために、どれだけ魅力あるコンテンツが生み出せるかどうかにかかっているようです。