餃子の王将の社長が射殺された事件で、京都府警が容疑者を逮捕しました。
当初、有名飲食店チェーンの社長が、なぜこのような犯罪の犠牲者になったのかよくわかりませんでしたが、少し事情がわかってきました。
創業家の3代目社長が巨額の資金の移動を伴う不透明な取引をしていたようなのです。
被害者となった4代目社長は、そのような関係を断ち切ろうとしていたようです。
それで、命を狙われてしまったというのが、これまで明らかになっている経緯です。
容疑者は、暴力団関係者で、ずいぶん前から捜査線上に浮上していましたが、逮捕に踏み切れないでいました。
煙草の吸殻や移動経路など、いくつか証拠はあったようですが、実行行為と容疑者を結びつける決定的な証拠がなかったのです。
容疑者は建設会社の車を襲撃した別の罪で服役中だったようですが、こちらの容疑についても供述していません。
口が堅いので有名なようですので、供述が得られない可能性もあります。
そうなると、これまで逮捕に踏み切れなかったのと同じような状況で、立件できるのかどうかは非常に微妙になってきます。
実行犯なのか、現場での指示役として現場にいたのかも不明なのです。
限りなく怪しいけれども決定的な証拠が出ない。
上手く捜査できなければ、巨額の資金が動く時の犯罪のプロの大胆さと周到さだけが目立ってしまいます。